今年の春から私個人の名義で一反の畑を借りています。
一反とは…1000㎡…300坪…甲子園球場の約1/40(逆に小さく感じる?)…兎に角広い。
そして、いわゆる市民農園とか貸し農園では無い「農地」なので、借りるのにも一苦労。
法律上もややこしいのに加え「農業委員会」やら「水利組合」やら色々と通した上でのレンタルとなります。
初めは周囲の農家さんから訝しげに…いや…少々警戒のこもった視線もあったやもしれません。
何と言ってもどこの馬の骨かもわからない奴が突然やって来て畑に入る。
例えてみれば「隣の家に得たいの知れない人が引っ越してくる」感じでしょうか?
実のところ「水利組合」への報告の時にかなり厳しい言葉を頂きました。
そんな環境のなかで約半年。
出来る限りの頻度で畑に入り頑張ってみました。
結果としては…はっきり言って上手く一反の畑の管理ができたとは言えません…
それでも少しづつ周囲の農家さんの言葉が暖かい方向に変わってきたように思えます。
「あんまり沢山の人数で入られたら困るで」と冷たく言われていたのが…
「サツマイモとか植えて子供らやその家族呼んでイベントやったらええやん」
と笑顔で言ってくれる人も現れました。
周囲の農家さんたちは畑の管理や作物の出来具合だけを見たのではなく、その過程や姿勢を見てくれたんだと思います。
頑張って何かをやれば何らかの結果がついてくる。
その結果をどう理解、解釈、判断するかは各々ですが…
頑張りを見てくれている人は必ずいると思っています。
湯淺典哉